ソーイヤーの断酒日記

30歳から始めた晩酌習慣を止めると、人生は変わるのか? 実験の記録。

ベランダ菜園

この4月から小さなプランターで大葉とねぎを育てている。

わずか4個のプランターである。

百円ショップから種とプランターと土を買った。

種は大葉とねぎの二袋で百円。

こんなもので芽が出るのかと半信半疑だったが、芽はしっかり出て

そして大きくなった。

が、

 

ねぎはものすごく細くてまっすぐにピンと伸びない。

細すぎて食する気にはならなかったけれど、

二度ほど切って食べてみた。

刻むとほんとに小さな小さな刻みになったが、

ねぎは薬味だから小さくても問題はない。

味も普通にねぎ味。これでいい。

 

問題は大葉。

友人が大葉を植えたところ、すぐにもりもり大きくなって

しかも食べても食べても減らないと言っていたし、

義兄から鉢ごといただいたこともあった。

大きくたくさんの葉っぱをつけていた。

いただいたときはそう食べたいと思わなかったけれど

今はやたらと大葉が食べたいのだ。

ひやしそーめんやら牛肉やらを食するときに

大葉があると味にアクセントがついて美味しくなる。

でも買うとなんだか高い。

だから、暇ができた今、ベランダでの栽培を始めてみたわけだ。

 

二袋百円の種だけどちゃんと芽が出て大きくなって

何枚かを収穫して納豆に入れて食べたこともある。

普通に大葉の味がして美味しかったし、嬉しかった。

種から育て上げた大葉である。

美味しさもひとしおである。

楽勝だ!

簡単にいくな! 

と思ったが、大間違い。

毎日大葉を収穫できるぞと喜んでいたのだけれど、

ある時ふと大葉をじっくり観察してみた。

葉っぱが白くなっている。

じっくりゆっくり観察しなくても分かりそうなものだけれど

ボンヤリもの(とぅるばやー)だから

葉っぱを見たところで

それが白くなっていることに気づかないし

気づいたとしても

それが問題だと頭が回るのに時間がかかるのだ。

ある日の朝、

やたら葉が白っぽいことにこれは異常ではないかと

考え始め、そしてじっくりゆっくりよく観てみた。

大葉は白く硬く

さらに

赤く小さな虫がくっついて動いているではないか!

なんてこった!

これは何だ!

と、調べてみると何とかダニという名前ではあるが

蜘蛛の一種でこれが葉に害を及ぼしていたらしい。

虫を退治するべくセロハンテープを使って

いちいち葉の裏側を見ながらぺたぺたとテープに貼り付け

取る作業をやってみた。

が、らちが明かない。

白くなった葉を全部もぎ取り、

そしてハッカ油を混ぜた水をスプレーしたり、

アルコールをスプレーしたりして、虫の駆除をはかってみた。

アルコールは間違ってスプレーしてしまったのだけれど。

アルコールをかけてしまったときはさすがに枯れてしまうのではないかと

心配したけれども大丈夫だった。

そして虫も大丈夫だった。

虫はかなりしぶとく、なかなかいなくならない。

白くなった葉の裏側に貼りついていてなんとも憎たらしい。

乾燥が大敵ということなので、毎日、葉の両面にスプレーで水をかけ、

そして白くなった葉を摘み取っている。

ちょっとした手間だけれども、難儀だ。

10枚百円で買ったほうがましだ。

だけど、せっかく種から育ったのだ。

せっかく5本くらいの苗木(?)は育っているのだ。

なんとかならないか、

健康な葉っぱになれ、と念じながら

今日も、白い葉をちぎり、

そして葉の両面に水スプレーをかけている。

こういう営みが「そーいらー」らしいと思う。

※「そーいらー」とは、沖縄本島の言葉。聡明な者。あるいは皮肉を込めて馬鹿者という意味もある。99歳で亡くなったおばぁに皮肉たっぷりによく言われた。